WECHSEL GARLAND : Wechsel Garland

牧歌的エレクトロニカというか室内楽的エレクトロニカというか、その手の音の中では群を抜いて心地良い浮遊感を有した傑作。ビブラフォンなどの柔らかい生楽器をつめ込むことなくゆったりとした時間軸上に配置させることによって、Wunder名義よりもずっと間があって緩いアンビエントさが増している。例えば1曲目ではヴィブラートのかかったシンセの深い深い残響の中からミニマルな美メロがじょじょに姿を現すという按配。ちょっと異色なのは5曲目。小刻みなパーカッションとダウナーな雰囲気が絶妙。ナイスセンスですなあ。