TAYLOR DEUPREE & CHRISTOPHER WILLITS : Mujo

「Invisible Architecture #8」以来となる注目のコラボレーション。無常という抽象的なタイトルとは裏腹にほんわかリズミカルで楽しい。基本的に Willits 流の柔らかいメロディ主導で Deupree 色はやや薄い気もするけど、12K特有の清涼感のある音使いは生きている。最終曲を除いたすべての曲が安定して聴きやすい内容であるが、2.「Living Flowers」のような軽く跳ねるようなリズミカルな曲は新鮮さを感じる。個人的ハイライトはゴニョゴニョとした6.の終盤から、突如意表をつくように閃きのような清らかな音が現れる7.である。