STEPHAN MATHIEU & EKKEHARD EHLERS : Heroin + Remixes

ステファン+エックハルドという要人二人のコラボ作品が、リミックス集も同梱してパッケージも新たに再発。新世紀を祝福する花火で幕を開ける本作は、2000年のクリスマスシーズン~年始にかけて録音されたというだけあってハモンドオルガンがメロディアスな祝福ムードの曲から、V/VM的な誰もが知ってるメロディーを泡ブクブクやヒビだらけのエフェクトでいじった曲まで、ユーモア交じりに楽しんで録音された雰囲気があります。逆にシリアスなドローン系の曲も多いが、この手の音では最近の彼らの作品である「Plays」や「Die Entdeckung...」に比べて正直やや退屈な気がする。一方リミックスの方では、5.は Fennesz 好きにはたまらないリミックスです。彼にしては珍しくノイズの要素がほとんど無く、メロウなギターに壮大な雰囲気のドローンを合わせ、ラストには盛大に花火が散るという演出。また、ギターの残響が美しい1. (Joseph Suchy) や、「Herz」のクリック音にパーカッシブなビートを組み合わせたアブストラクトな3.あたりが好き。