SHUR-I-KAN : Advance

僅かなリリースのみで謎に包まれた感もありながら、発売前にしてすでに話題を呼んでいたシュリカンのアルバム。プロデューサーとして参加しているTom Middletonがつくりだす男性的な力強さと、SHUR-I-KAN本人による女性的な優雅さや叙情性とが融合した素晴らしい一作です。特に「Cookie」 では、2ステップ的なビートから中盤にとても力強いハウスビートへと昇華し、ここでのピアノのメロディーがエレガントかつコズミックな雰囲気をつくりあげています。 「DUBFUNK」 の夢想世界で鳴り響くようなジャズも素晴らしく、ダビーな効果で部屋の空気が包み込むかのよう。 「Somewhere」では後半の美しすぎる展開に注目。