ROSY PARLANE : Iris

吹雪に閉ざされたような世界を作り出す漂流アンビエント。長尺で展開される3曲はどれも移り行く冬山の天候のように変化がある。 Part.1 は比較的穏やかであるがどこか緊迫感を感じさせるような風の中から始まるが、中盤突き刺すような激しい降雨へと変化してゆく。その後、凍りつくように冷たく澄んだ冷気が現れる(これが非常に気持ち良い)。 Part.2 は太陽が顔を出したのか久々に明るみを感じさせ、ガラスやチェーンの音がテクスチャとして溶け込んでいる。Part.3 は弦楽のような重厚な響きの音が吹き付ける吹雪の音と重なり合い、徐々に視界を奪われてゆく… などといった聴き方も可能である。