MOVE D : Pop For Dwoozle

久々に浮遊感あふれる傑作に出会った。 David Moufang はキャリア豊富な才人だけあって音楽性は豊かであり、まさに公式の「Modern, emotional, funky chill-out」を具現化した作品。子供がはしゃぐように変化するリズムに凝った楽しいものから和める生音アンビエントまで幅広いけど、どれもふわりとした優しい浮遊感に包まれています。特に「The Tree / Travelling Without Moving」なる1曲が素晴らしい。終盤の20分の大曲「Tonspur 11」での後半とろけるように広がってゆくフェンダーローズも心が洗われるかのようだ。さらに10.では駅のアナウンスや電車の音といった使いどころの難しい音ネタをなんともきれいに曲へ溶け込ませているあたりも必聴です。