LARS BARTKUHN : Dreamland

久々に出会ったハウス寄りの好作品。「Discover The World」の上昇感たっぷりなコード進行と力強く走り抜けるスリリングなビート、そして Passion Dance Orchestra の中心人物 Lars Bartkuhn は実力あるギタリストでもあり、抜群のフュージョン具合。とりわけ80年代フュージョンの影響を色濃く感じますが、特に本作の特徴とも言える随所で遠くから聞こえてくるような透明感のある男声コーラスワークは「Still Life (Talking)」の頃の Pat Metheny を想起させる。NYハウスシーンからの評価も著しく高く、機能性・音楽性ともに優れた Body & Soul系とも共鳴しつつ、 Ananda Project のような黒さを感じさせないヨーロッパ的な端正さもある。