CALM Presents : CONCEPTION FOR THE STREET NOISE Scene 3

CALM編集のコンピシリーズ、Vol.1がジャズを感じさせるアンビエントを集めた好作だったのだが、このVol.3は音の系統はさほど限定せずに最近の日本人アーティストの活躍を紹介するような形のオムニバスとなっている。そのためリスナーの好みによって曲毎に当たり外れがあるかもしれないが、個人的には超マグナム級のトラックが収録されているので重宝しています。というのはSugar Plant / E2-E4~Just Be There、あのマニュエル・ゲッチングのE2-E4をリメイクした本曲は、原曲のトランシーなフレーズをところどころ聴かせつつも甘いギターと軽やかなブレイクビーツによって非常にスウィートなリメイクとなっている。ストリングスが伸びやかな中盤のブレイクから、なんとまあ美しすぎる女性ボーカルが入ってハウシーなビートへ転換する流れがたまりません。さらに Bayaka / Rakuen #1、密林を抜けた先に出現する楽園のような雄大なムード、生半可じゃない本当の「スピリチュアル」さに心が洗われます。実は以前「nowhere rain」というコンピに収録されていたのを耳にしたとき以来、とても気になっていたこの曲が本来の目当てだったんです。また、サックス、ピアノ、パーカッションを主体としたバンド形態の演奏としなやかなグルーヴが心地よい Organ Language の CALM Remix がお気に入りです。